被災地でのマンパワーが不足しているとのことで
再び被災地を訪れました。
今回は前回も訪れた石巻のシェルターでのお手伝いと、被災地の避難所などを周りながら調査をし、物資をお届けする活動をしてきました。
今回は被害の大きい陸前高田とその周辺の避難所をまわってきました。
石巻のシェルターから陸前高田に向け北上する道路は
地震や津波での被害で通行止めになっている箇所もあり、
やむなく大きく迂回して沿岸の道を北上することとなったのですが、
結果津波での被害を受けた光景をひたすら見ながら進むこととなりました。
沿岸の街はがれきだらけで本当にどこから手をつけていいのか。。。
というような状況なのだと感じました。
家屋の土台のコンクリートだけが残っている光景を見渡し、
改めてそこにたくさんの方々の暮らしがあったことを感じさせられました。
沿岸の道路はアスファルトすら破壊され、
がれきの中の道なき道を進むといった状況でしたが、
自衛隊や地元の方々の働きで車が通れるギリギリ最低限の通路は確保されていました。
私たちが通行するそばでもスコップで、
手作業で道の泥やがれきを寄せている自衛隊の方たちをたくさん拝見しました。
今回たくさん通行止めに遭遇し、
まだ整備途中でギリギリ通行できる状況を目の当たりにし、
「あるところには物資はたくさんあるが、末端まで行き届かない」
という現実を実感させられました。
たくさんの方達ががれきの撤去作業にあたっていましたが、
あまりにも被害の範囲が広すぎるため、
今後は本当に全国からのマンパワーが必要だと感じました。
地元の方々や自衛隊員の方達だけでなく
全国からの協力が絶対に必要だと感じました。
青森ではまだ開花していない桜。
宮城岩手では被害に負けることなく咲いていて、
綺麗な桜が人々の心を癒してくれているきがしました。
津波によって倒れてしまったフェンスを支えるように
花を咲かせていた桜。。。
私たちもこれまでとは違った想いで
被災地の桜を見ていました。
本当に綺麗。。。
陸前高田の避難所をまわり聞き取り調査。
毎週月・木・土と物資を提供する機会をもっている小学校の体育館に
たくさんのフードやペットシーツなどの消耗品の物資を中心に預けてまいりました。
ここには近隣の方たちがそれぞれ必要なものをとりにくると言うことでした。
物資管理をなさっていた地域の方々は、
皆さん「ありがたく頂戴いたします」と物資の積み下ろしなど
お手伝いいただき本当に親切にしてくださいました。
小さい規模の避難所も周り、
「ご近所でもわんちゃん猫ちゃんいませんか?」とヒヤリングしてきました。
すると小さな避難所のとなりで元気なワンコの声が!
ダックスのラムちゃんは12歳の女の子。
ドッグフードが欲しいとのことでお渡ししました。
人懐っこくとても優しいこでした。
こちらは避難所生活の方々の心を癒している存在の
猫ちゃん「助三郎くん」。
元々野良猫だった助三郎くんですが、
震災があってから避難所となったこちらの施設に
いつからか住み着くようになり、
持ち前のなつっこさと甘え上手ですっかり避難所の一員となったそうです。
元気で甘えん坊な助三郎くんはお渡しした物資の一つの
猫じゃらしに大興奮!
楽しそうに遊んでくれていました。
震災をきっかけに家族を失った子もいれば、
助三郎くんのように震災をきっかけに大きな家族に出会えた子もいたんですね。
こちらはまた別の避難所のご近所で出会った
MIX犬のペコちゃん17歳の女の子。
このお家は一般のご家庭なのですが高台にあるため、
知り合いだった家主さんのお宅に
飼い主のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に
ペコちゃんも避難させていただいているそうです。
ペコちゃんは大事な家族だから真っ先に車に連れて逃げたとのこと。
お家はなくなってしまったけれども
犬が亡くなるよりよっぽどいいとおっしゃっていました。
「動物が亡くなれば私たちも元気がなくなるから、
生きていてくれればそれでいい!」という言葉を聞き、
長生きで今もなおおじいちゃんおばあちゃんに連れ添っている
ペコちゃんの存在の大きさに胸が熱くなりました。
高齢のペコちゃんには柔らかいフードをとのことで
缶詰のウェットフードを箱でお渡ししてきました。
被災地の動物と暮らす方たちのお声で
「ノミダニの薬が欲しい」との声がありました。
確かに時期的にもこれから必要になるので、
こういった医療物資なども末端まで行き届くよう、
実際に訪ねて支給する仕組みがさらに必要だと感じました。
桜が告げてくれた春の訪れ。。。
まだ電気の通っていないこの地域の方たちが、
少しでも過ごしやすくなることを願い、
私たちも引き続き一緒に考えていこうと思います。
〜つながろう!人も動物も!〜